NZ Life

日本と同様、地震の危険があるNZ

NYは地震はありません。アパートメントビルも古いからといって価値が下がることもありません。そういう建物が街の雰囲気を作っている気がします。
NZはいろんな意味で健全な国だと思うのですが、地震の危険はどうにもなりません。気をつけようがない…
家を探しているときに、耐震基準の対応のために工事が必要という話を聞きました。今地震がきたらどうなっちゃうのだろう。

1.地震の危険があるNZ
2.Canterbury地震の後
3.ブルーラインについて
4.耐震基準の見直し

1.地震の危険があるNZ

NZは太平洋プレートの端に位置していて、地震が多い国です。大都市Aucklandの下に活火山があったり、Wellingtonのテパパ博物館の下に活断層があったりと、地震と無縁ではいられない国なんだな~と思います。日本も同じ太平洋プレートの真反対に位置しているので、NZで地震が起こると連動して日本でも地震が起きやすいと言われたりもします。(詳しい関連性はわかっていません)下記のサイトを見たとき、驚きました。頻繁に揺れているということ!
https://www.geonet.org.nz/earthquake
2011年2月22日に起きたCanterbury地震では、南島Christchurchで多くの死傷者を出し、建物もかなり倒壊してしまったため、復興に時間がかかりました。現在もその爪痕は少なからず残っているようですが、最近はかつての活気を取り戻しつつあるという話も聞きました。

2.Canterbury地震の後

ChristchurchやKaikouraで起きた地震の甚大な被害を受け、NZでは耐震基準の厳格化や災害時の避難に関する情報発信などを行うようになってきています。下記のウェブサイトでは、Wellington全域で津波の危険のある地域を表示したマップを確認できます。
https://wremo.nz/hazards/tsunami-zones/
マップの右上に住所を入力すると、その地域の危険区域が出てきます。危険度の表示赤:1m以下の津波でも避難する必要ありオレンジ:1-3mの津波で避難する必要あり黄色:3m以上の津波で避難する必要あり
お住まいの地域のマップをPDFで印刷しておいてご家族で共有しておくと万が一の時に迷わなくて済むかもしれません。

3.ブルーラインについて

また、Wellingtonの多くの地域では、道路や歩道に青い線(ブルーライン)が引かれています。このブルーラインは、大きな地震があった場合に安全に避難できる場所を示しており、立ち上がるのが困難なほどの強い揺れを感じた時は、このブルーラインを超えたところまで避難する必要があります。津波気圏区域にお住まいの方は確認しておいた方が良いと思います。

4.耐震基準の見直し

NZでは、地震に強い建物を管理するための新しいシステムが2017年7月1日に施行されました。この新しいシステムでは、NZを3つの地震リスク地域に分類し、地震の危険性のある建物を特定し、強化または撤去するためのタイムフレームを設定しています。また、全国で地震が発生しやすい建物の格付けを記載したEPBの通知や、地震が発生しやすい公共の建物の登録簿(EPB登録簿)などの情報を提供しています。地域自治体から通知を受けた建物の所有者は、技術者による耐震評価を受ける必要があり、その結果は公簿登録・公開されます。詳しくは下記のページに記載されています。
https://www.building.govt.nz/managing-buildings/managing-earthquake-prone-buildings/how-the-system-works/#jumpto-overview-of-the-system
Wellingtonの図書館もこの新規基準により現在一時的に閉館となっています。補強などが追い付いていない建物も多く、現在NZでは住宅不足も重なり建設労働者が恒常的に不足しているそうです。

平地の少ないWellington、実際山の中腹に建てられているたくさんの家を見ると地震がなくても大丈夫なのか心配になっちゃいます。

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