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アートの街ニューヨークからアートの街ウェリントンへやってきた!街で見かけるアート_ニュージーランド

NYは美術館も多く、至る所でアートに触れることができます。NYを離れるときはそれほど考えませんでしたが、生きたアートがそこら中にあったと思います。

我が家が住んでいた地区にはアーティストがかく壁の絵で有名なビル5pointzがありました。中もアーティストに貸し出され制作活動が行われていました。
NYらしい古いビルがレジデンス用にどんどん建て替えられています。安くアーティストに使わせるよりお金持ちにビックリする値段で売ったり貸したりした方がいいですからねっ。
例にもれず住民の反対をよそに5pointzも取り壊されてしまいました。でもこの地域今でもアーティストばかりが借りて制作活動をしているビルもいくつかあります。
昔からアーティストが安くて面白い場所を求めて移動して新しい人気の街を作りまた移動する…また新たな場所を見つけるのかも。でも、NYはすでにどこへ行っても売れないアーティストには高過ぎる!

Wellingtonも「アートの街」といわれるだけあって、色々なアート作品やパフォーマンスを目にします。小さい街の中にあふれています。
いくつか目にしたパブリックアートをピックアップしてみました。

ALBATROSS
Solace in the Wind
Cuba Streetの看板
Bucket Fountain
Ferns
Invisible City(見えない街)
John Plimmer
Ruaumoko
Tripod

ALBATROSS

Water Frontの橋の近くを歩いていると白い石の彫刻と噴水が見えてきます。最初はTSBか何かの会社のロゴかと思いましたが、Tanya AshkenというWellington在住のアーティストの作品で、アルバトロス(アホウドリ)というタイトルだそうです。抽象的すぎてぱっと見でアホウドリとわかる人は少ないと思いますが、色々な角度から眺めてみるとアホウドリが出現するかもしれません。

Solace in the Wind

テパパ博物館側に向かってWater Frontを歩いていくと海に身を乗りしているおじさんの像が立っています。MAX PTTEというアーティストの作品で、彼が1年間の悲しみと苦悩の中で慰めを求めてよくこの海辺に来ては風に吹かれていたことから制作されたようです。Wellington市民にも愛され、たまに服を着ていることもあります。

Cuba Streetの看板

いかにも「風の街」Wellingtonらしい、強風にあおられた物体?のようなものがメインのCuba Streetの入り口にありました。

Bucket Fountain

Cuba Streetを更に進むと、カラフルなバケツでできた噴水があります。こちらはBurren&Keenというアーティストの作品です。水の大半が通行人の方に飛び散るという何とも言えない作りなのですが、2014年には深海の掘削への抗議キャンペーンとして水が石油のように真っ黒になったこともあるようです。

Ferns

Civic Squareの方へ歩いていくと、空中に浮いた球体のようなものが見えてきます。これはNeil Dawsonというアーティストの作品で、よく見ると5種類のシダの葉の形でできていることがわかります。シダはWellingtonのアイコンでもあるそうです。夜になるとライトアップされてなかなかきれいです。

Invisible City(見えない街)

Lambton QuayとGray Streetの交差点にあるこの点字ブロックのオブジェ。Anton Parsonsというアーティストと、Palmerston North在住の盲目の詩人Peter Beatsonのコラボ作品だそうです。BeatsonがWellingtonの街を歩いた時の経験についての詩が書かれています。

John Plimmer

同じくLambton Quayにあるこの像。一見「ウォルト・ディズニー」かと思いましたがそんなはずはなく、「Wellingtonの父」と呼ばれるイギリス人入植者・実業家のジョン・プリマ―という人の像でした。

Ruaumoko

さらにLambton Quayを駅の方まで歩いていくと、倒れた柱のようなオブジェがあります。これはRalph HotereとMary McFarlaneというアートによるルアウモコという作品で、ルアウモコはマオリの神話で地震・火山・季節を司る神のことだそうです。倒れているのは保険ビルの古い残骸だそうです。

Tripod

Courtenay Placeを歩いていると、Wellingtonの映画制作会社Weta Workshopによる高さ6.5mの彫刻があります。このブロンズ像は、油圧ピストンと、古いカメラのリール、任天堂のコントローラー、ゲームボーイ、トーストしたサンドイッチメーカーなど、リサイクルされた機械部品を集めて作られているようです。

この他にも、Wellingtonには数え切れないほどのパブリックアートがあり、Water Frontでもパフォーマンスをしている人をたくさん見かけます。壁に描かれたストリートアートも興味深いものが多くつい目を奪われてしまいます。

シティカウンシルのサイトで主なパブリックアートのタイトルや解説なども調べることができるので、気になるものがあったときは調べてみると、街歩きが一段と楽しくなると思います。
https://wellington.govt.nz/services/community-and-culture/arts/outdoor-public-art/sculptures-and-memorials

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