映画の街と言われる所以はまさにこのWetaの存在!
Wetaでは一般向けに様々な見学ツアーやワークショップが開催されています。
人気のワークショップは完売してしまうこともあるので、ネットで事前予約してから参加することをおすすめします。
1.行き方
CBDから行く場合はWellington駅やCourtenay Placeから2番(頻繁に動いている)のMiramar行きのバスに乗ってMiramar Shops – Stop Bというバス停で降りると徒歩数分で着きます。
18eのバスが一番近くに停まります。車では20分くらいかな。
2.WETA CAVE 45分見学ツアー行ってみた
ツアー開始時間前にカウンターに予約画面を見せるとレシートを出してくれます。
時間になるとスタッフが参加者を集めて見学ツアーへと案内してくれます。
見学中は一部を除き写真撮影が禁止されています。
内容についてもあまり詳しくは書けませんが、製作の工程や技術について興味深いお話をたくさん聞くことができました。
スタッフの解説は非常に早口ですが質問すると何でも快く答えてくれます。
好きな映画に関する裏話などを積極的に聞いてみるとより楽しめそうです(私は何を思ったか樹脂の種類やら3D プリンターのことやら素材関係のことばかり聞いてましたが…)。
現在はCGを使えばいくらでも小道具などは作れるのですが、俳優さんの演技にリアリティを出すためにも重量感や素材の本物らしさにはかなりこだわっているようです。
試作段階ではキッチンに必ず置いてある「あるもの」を使用して造形アイディアを練るというのも予想外でびっくりしました。
最後の部屋では、実際に製作された武器や装備、キャラクター模型などに触れることもできます。
あまりにもリアルなスメアゴルの皮膚の感触にびっくりしましたが、動物の皮膚や毛などを使用しているとのことでした。
これほど本格的なものを見せられた後で、お土産ショップに売っているデフォルメされたグッズ類には手を出しませんでしたが、結構な値段のするエント(「ロード・オブ・ザ・リングの巨大な木の人」)の大型フィギュアが売約済みになっていました。
一体家のどこに配置するつもりなんでしょう…(庭かな?)。
今回同行した友人は「ロード・オブ・ザ・リング」を見たことがなく、Wetaが関わっている映画はアバターくらいしか見たことがないと言ってましたが、特に予備知識がなくても楽しんでいたようです。
映画好き、物作り好きの息子は案内のお兄さんと色々話していました。
また機会があれば、実際に粘土を彫って自分の好きなキャラクターを作ったりできるワークショップにも参加してみたいです。
3.ピータージャクソンといえば
NZ出身の映画制作者の多くが海外に拠点を移す一方で、ピーター・ジャクソン監督はこのウェリントンに住み続けているそうです。
「ロード・オブ・ザ・リング」やリメイク版「キング・コング」、「第9地区」、「ホビット」シリーズが有名ですが、ベネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞した「乙女の祈り」(Heavenly Creatures, 1994)も個人的に気に入っています。1954年にクライストチャーチで実際に起きた殺人事件を題材にしているのですが、実話ものと思って見てみるとそこかしこにファンタジー要素が散りばめられており、他の大作ものにはない独特の魅力が詰まっています。
Youtubeでも公開しているので興味のある方はぜひ見てみてください。
Watch “Heavenly Creatures (Criaturas Celestiales)” on YouTube
https://youtu.be/lvFUEkj4TlA